ちょっと経済理論

premini

基本的に経済学の景気に対する考え方はクラシック理論とケインズ理論に分けられる。 クラシック理論とは、”市場には自浄能力があり、景気が悪くなると勝手に調整する。だから政府は市場には手を出さない方がいい。”という考え方である。それに対し、ケインズ理論では”たしかに市場には自浄能力があるが、景気の調整をタイムリーにすることはできない。なぜなら人件費を景気に基づいて減らすことがしにくいだからだ。そのため、政府は景気が悪化しているときには公共事業などを使って経済にカンフル剤を打つべきだ。そのカンフル剤の財源は好景気の時に増税をすることでまかなう。こうすることによって、経済は安定する”という考え方である。
日本政府はいまだにケインズ理論に基づいて、不景気の時に公共事業を増やしている。しかし、好景気の時に増税をしないため、借金だけが溜まるという悪循環に陥ってる気がする。少なくとも日本におけるケインズ理論の弱点は”増税はしにくい”ということを考えてなかったことにある気がする。